ごあいさつ Greetings

石井義輝先生
このたび、平成28年10月29日にJR博多シティJR九州ホールにおいて開催予定である、第5回日本下肢救済・足病学会九州・沖縄地方会学術集会大会長を仰せつかりました、医療法人真鶴会小倉第一病院形成外科の石井義輝です。学術集会開催にあたり、一言ご挨拶申し上げます。

急速な少子高齢化が進むわが国において、医療・介護の需要増加と人材供給のアンバランスはますます深刻になるものと思われます。需要増加を抑制する方策として、できるだけ健康な状態が維持できる状況を作り出すことが考えられます。「歩く」という行為はそのために非常に重要な役割を占めるものといえます。「切断」はこれを妨げる大きな要因であり、糖尿病や透析に起因する下肢の切断は非外傷性切断で最多を占めていることから、これを減少させることは非常に大きな意味を持つものと考えられます。また、少ない人材で効率的な医療・介護を行うには「チーム・アプローチ」が不可欠です。下肢救済・足病学会は、多職種・多診療科の参加により、こういった患者さん達を一人でも減らしていくべく設立された学会であります。平成21年に横浜の地で開催されました第1回学術集会から3年を経て、ここ九州・沖縄の地において地方会が産声をあげました。その後順調に回を重ね、今回で5回目の学術集会となります。回を重ねてきたことで、同じ目標や悩みを持つ沢山の仲間とつながることもできました。また、病変の予防や治療に関する多くの知識や技術も共有することができたと感じています。第5回の学術集会では、「歩いて帰ろう」をテーマに局所治療やフットケアだけではなく、リハビリテーションや栄養管理といった部分の企画を充実させたいと考えており、ゲスト・スピーカーとして神戸大学の寺師先生、横浜市立大学の若林先生をお招きする予定としております。

当初は参加しやすい場所でいうこともあり、第1回と第2回を北九州市で、第3回から福岡市で開催しておりますが、お陰様をもちまして大勢の方々のご参集をいただけるようになりましたため、福岡県での開催は今回でいったん終了とすることとなっております。本会がさらに大きく飛躍して九州の各地で開催されていくよう、多数の皆様に盛り上げていただければと存じます。来年10月、福岡の地で皆様とお目にかかれますことを楽しみにしております。
 
平成27年10月吉日
第5回日本下肢救済・足病学会 九州・沖縄地方会 学術集会
大会長 石井 義輝
医療法人真鶴会 小倉第一病院 形成外科 部長
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